仕事中やリモートワークのお供として、「ラジオNIKKEI第2(RN2)」をBGMにしている方は多いでしょう。
RN2といえば、トークなし・音楽だけの『RaNi Music!(ラニミュージック)』のイメージが圧倒的に強いかもしれません。
「第1は株や競馬、第2は音楽専門局」——そう思っているなら、ビジネスパーソンとして非常に大きな機会損失をしています。
実は、この地味なラジオNIKKEI第2の編成の中にこそ、経営者やビジネスパーソン必聴の「骨太な教養・ビジネス番組」が隠されているのです。
この記事では、ラジオNIKKEI第2の隠れた魅力にスポットライトを当てつつ、その中でも特におすすめしたい番組『Business EXpress(ビジネスエクスプレス)』の方向性と面白さを徹底解剖します。
1. ラジオNIKKEI第2(RN2)は「音楽だけの局」ではない
ラジオNIKKEI第1が「相場(マーケット)の今」を伝える実況中継だとしたら、ラジオNIKKEI第2は「思考を深める」ためのチャンネルです。
🎵 音楽の隙間に潜む「知の泉」
平日の大半を『RaNi Music!』が占めているのは事実です。
仕事の邪魔にならない心地よいBGMとして、これほど優秀な番組はありません。(言い過ぎ)
しかし、その音楽の海の中に、ふと島のように現れるトーク番組やビジネス対談番組があります。これがRN2の真骨頂です。
マーケットの乱高下に一喜一憂する第1放送とは異なり、第2の番組は「5年後、10年後の社会はどうなるのか」「あのヒット商品の裏側にはどんな組織戦略があったのか」といった、トレンドに流されないストック型の情報を提供してくれます。
📻 地味だからこそ「忖度がない」
地上波のFM局やAM局のビジネス番組は、どうしても大衆向けに「わかりやすさ」や「エンタメ性」を重視せざるを得ません。
しかし、ラジオNIKKEI第2のビジネス番組は、良くも悪くも「地味」です。だからこそ、聴取率やエンタメ性に過度に媚びることなく、本物の経営者や研究者が「ビジネスの深淵」について専門用語を交えてガチで語り合うことができるのです。
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2. 究極の共創番組『Business EXpress』の方向性

そんなRN2のポテンシャルを象徴するのが、日本能率協会総合研究所が提供する『Business EXpress』です。
この番組のコンセプトは、単なる企業の成功事例の紹介や社長インタビューではありません。番組冒頭のナレーションが、その方向性を明確に示しています。
「業界に精通した専門家、そして最前線で活躍するビジネスパーソンをお招きして、リスナーのあなたと『新しい何かを生み出していく共創の場』です」
🧠 「理論」と「実践」が交差する知的空間
この番組が他のビジネス系ポッドキャストやラジオと一線を画しているのは、「現場の熱量(実践)」と「冷静な分析(理論)」がリアルタイムでぶつかり合う点にあります。
第一線で戦う経営者が、自社の挑戦や課題を語る。それに対し、日本能率協会総合研究所のコンサルタントが「現在の市場データ」や「トレンド」を背景に分析を加える。これにより、リスナーは「その成功は他の業界にも応用できる普遍的な戦略なのか?」というメタ的な視点を得ることができます。
🎤 番組の質を底上げする「榎戸教子アナウンサー」の存在感

そして、この高度な「共創の場」を見事にファシリテートしているのが、番組パーソナリティを務めるフリーアナウンサーの榎戸教子(えのきど のりこ)氏です。
彼女のプロフィールを知れば、なぜこの番組の対話がこれほどまでに深く、スムーズに進行するのかが腑に落ちるはずです。
- 圧倒的な経済報道のキャリア: BSテレ東の『日経ニュース プラス9』のメインキャスターや、『NIKKEI日曜サロン』のキャスターを歴任。「日経フォーラム世界経営者会議」など、名だたるビジネスシンポジウムでの司会経験も豊富です。トップリーダーたちの思考を引き出す技術は、まさに国内トップクラスと言えます。
- 知性とバイタリティの塊: スペインへの留学経験や大学での非常勤講師としての活動に加え、ご自身でもアナウンサー事務所(PICANTE)を設立・経営されています。さらに驚くべきは、2023年に4歳の娘さんと共に「世界一周の旅」へ出発し、6大陸32か国100都市以上を巡って帰国されたという規格外のバイタリティです。
原稿を読むだけのアナウンサーではなく、世界を自身の足で歩き、自らも経営者としての視点を持つ榎戸氏だからこそ、ゲストの経営者たちも安心して本音を語ることができるのです。
彼女の的確な相槌と、本質を突く質問が、番組のクオリティを一段も二段も引き上げています。
3. 番組の真価がわかる神回:トラスコ中山・中山社長 × 楠木建教授
『Business EXpress』の「理論と実践の共創」という方向性が最も色濃く出たエピソードとして、ぜひ聴いていただきたい「神回」があります。
それが、プロツール(工場用副資材)卸売の最大手・トラスコ中山株式会社の中山哲也社長と、『ストーリーとしての競争戦略』の著者である一橋大学特任教授の楠木建氏がゲストに登場した回です。
📦 「非合理」が究極の強みになる
この回では、トラスコ中山がいかにして業界の常識を覆してきたかが語られました。卸売業の鉄則である「在庫回転率(売れ筋だけを置く)」を無視し、「在庫出荷率(注文されたら即納できる割合)」を極限まで高めるという中山社長の決断。
中山社長の言葉からは、現場のトップとしての覚悟が伝わってきます。
「教科書通りでうまくいくなら、世の中は成功者で溢れてるじゃないですか。経営はやってみないとわからない」
そして、この「一見すると非合理な戦略」に対し、楠木教授がアカデミアの視点から鮮やかな解説を加えます。
在庫を大量に持つことが、結果的にシステム受注を増やし、物流のハブとなり、誰も真似できない競争優位(独自のストーリー)を作り上げているのだと。
🤖 AIには「戦略」は描けない
さらに番組の深みが増すのは、AI時代のビジネスに話が及んだ時です。
楠木教授は、生成AIの限界と人間の戦略的思考の価値について、見事な真理を突きました。
「生成AIは膨大なデータから『中央値』を拾ってくる技術。一方、戦略とは『人と違うことをする』ということ。論理的に言って、AIに戦略的な意思決定はできないはずです」
「トラスコ中山の在庫戦略」も「手形取引の全廃」も、AIに計算させれば「リスクが高すぎる」と弾かれていたでしょう。経営者の強烈な意志(非合理)と、それを裏付ける独自の競争戦略。
このように、『Business EXpress』では、ただ企業を紹介するだけでなく、「明日からの自分の仕事にどう落とし込むか」という視座を、経営者と学者のハイレベルな対話から引き出してくれます。

グローバルビジネスの最新動向を、専門家、スペシャルゲストと共にお届けするビジネス情報番組
業界に精通した専門家、そして、最前線で活躍するビジネスパーソンをお招きし、リスナーのあなたと、新しい”何か”を生み出すべく、共創の場を共有する番組
“EXpress DIALOG”のコーナー、本日お招きしたスペシャルなビジネスパーソンは!
トラスコ中⼭株式会社 代表取締役 中⼭哲也さん、⼀橋⼤学特任教授 楠⽊ 健さんです。
テーマは「トラスコ中⼭の事業と強さに迫る」

4. よくある質問(FAQ)
ラジオNIKKEI第2に関する疑問をまとめました。
よくある質問(FAQ):謎多きラジオNIKKEI第2について
- Q. ラジオNIKKEI第2って、番組表を見てもずっと音楽(RaNi Music!)ばかり流れていませんか?
- A. はい、おっしゃる通りです(笑)。平日はほぼ9割がトークなしの音楽番組『RaNi Music!』で占められています。ですが、そのエンドレスな「音楽の海」の中に、ポツンと孤島のように超ハイレベルな教養・ビジネス番組が隠されているのがRN2のニクいところです。砂金探しのような感覚でお楽しみください。
- Q. 第1放送とは何が違うんですか?
- A. 第1放送は「株!為替!ニュース!」と常に相場の波に乗って喋り倒す体育会系の熱血チャンネルです。一方の第2放送は「ひたすら良質な音楽を流し、たまーに超真面目にビジネスの未来を語る」という、マイペースで知的なチャンネルです。仕事や作業のBGMにするなら、圧倒的に第2放送をおすすめします。
- Q. ビジネス番組を聴きたいのですが、いつ放送しているのか見逃しそうです…。
- A. 確かに、番組表に並ぶ「RaNi Music!」の文字にゲシュタルト崩壊を起こして見逃す方は多いです。ビジネス番組は特定の時間帯(木曜深夜など)にピンポイントで放送されています。見逃さないためには、無理にリアルタイムで聴こうとせず、ポッドキャストアプリで番組自体を「登録(購読)」してしまうのが一番賢い付き合い方です。
5. まとめ:地味なダイヤの原石を見逃すな
心地よい音楽の合間に、日本のビジネスの最前線を走るイノベーターたちと、それを冷静に分析する知のプロフェッショナルたちの熱い対話が隠されています。
『Business EXpress』はその最たる例であり、文字のニュース記事だけでは決して得られない「思考のプロセス」を、音声という温度のあるメディアで私たちに届けてくれます。
次にラジコを開くときは、第1放送だけでなく、ぜひ第2放送の番組表も覗いてみてください。そしてポッドキャストで『Business EXpress』を登録してみてください。

