企業IRはポッドキャストを聴け|ラジオNIKKEIで学ぶ投資家の新常識

投資家にとって「IR(Investor Relations:インベスター・リレーションズ)」は、会社を知るための一番身近で重要な情報源です。

決算短信や有価証券報告書を読むのも大切ですが、経営者の肉声を直接聞けるIRイベントにはまた別の価値があります。

ただ、全国各地で開催されることが多いIRセミナーに、毎回現地で足を運べる投資家はそう多くありません。

そんな時代に最適なのが――「ポッドキャストで聴く企業IR」

ラジオNIKKEIでは、企業IRをテーマにした番組やイベントを、聴き逃し配信やポッドキャストで提供しています。

本記事では、IRの意味や意義を改めて確認しながら、ラジオNIKKEIが提供する「企業IRポッドキャスト」と、櫻井英明氏がホストを務める人気企画「ジャパンツアーIR」について詳しく紹介していきます。

目次

IRとは何か?なぜ投資家にとって重要なのか

IRとは「Investor Relations(インベスター・リレーションズ)」の略で、直訳すると「投資家との関係」。

企業が株主や投資家に向けて、自社の経営状況や事業計画、今後の展望などを伝える活動のことです。

IRの役割

  1. 透明性の確保  投資家に正確な情報を提供することで、市場の信頼を得る。
  2. 資本コストの低減  企業価値を正しく伝えることで、資金調達を有利に進められる。
  3. 投資家との対話  説明会やカンファレンスを通じて、投資家の意見や懸念を把握し経営に活かす。

つまりIRとは、単なる「会社の宣伝」ではなく、企業と投資家をつなぐ橋渡しの役割を担っているのです。


なるほど!いい視点です 👍

「ポッドキャストって何?」という投資初心者・音声配信に不慣れな読者向けに、ラジコとの違いを整理したセクションを加えると記事がグッとわかりやすくなります。

ポッドキャストって何?ラジコとの違いは?

投資番組を聴くとき、多くの人は「ラジコ(radiko)」を使っていると思います。

ラジコはラジオの生放送やタイムフリー聴取に便利なサービスですが、ポッドキャストとは性質が少し違います

🔊 ラジコの特徴

  • ラジオ番組を リアルタイム配信タイムフリー(過去1週間分) で聴ける
  • 放送局ごとの編成に沿って番組が配信される
  • 聴取にはエリア制限や時間制限がある

🎧 ポッドキャストの特徴

  • 番組ごとに配信される「音声ファイル」を購読する仕組み
  • 配信された回は 時間制限なし で聴取可能(配信元が削除しない限り残る)
  • 自動ダウンロード/オフライン再生 ができる
  • RSSフィードに対応したアプリ(Apple Podcasts、Spotify、Overcastなど)で世界中から聴ける

📌 使い分けイメージ

  • ラジコ → 「今日の放送をすぐ聴きたい」「タイムフリーで1週間以内に追っかけたい」
  • ポッドキャスト → 「気に入ったIRセミナーを保存しておきたい」「通勤中に繰り返し聴きたい」

つまり、ラジコはラジオの延長線、ポッドキャストはオンデマンドの音声ライブラリというイメージです。

IRイベントに行けない人こそ「ポッドキャスト」を活用せよ

全国で開催されるIRセミナーや投資家説明会。

実際に会場に足を運ぶのは臨場感がありますが、多くの個人投資家にとってはハードルが高いのも事実です。

そんなときに便利なのが、ラジオNIKKEIが配信する IR関連ポッドキャスト

単なる“録音”ではなく、投資家目線で作り込まれたコンテンツだからこそ、行かなくても情報価値は十分に高いのです。


🎙 ラジオNIKKEI×プロネクサス「企業IR&個人投資家応援イベント」

出典:ラジオNIKKEI

内容の特徴  プロネクサスはIR支援のプロフェッショナル。

上場企業のIR資料作成や開示サポートを手掛ける会社です。

そのため、このイベントでは「投資家が知りたいポイント」が的確に引き出されるのが魅力。

 企業の経営者が、自らの言葉で事業内容や業績の見通しを語り、さらに質疑応答では投資家からのリアルな質問にも回答します。

活用法  決算短信や有報で文字だけ読んでも見えにくい「経営者の温度感」「今後の方向性」を把握するのに最適。数字の裏付けを音声で補完することで、投資判断の精度が上がります。  

🚀 ラジオNIKKEIジャパンツアーIR&櫻井英明株式講演

  • 内容の特徴  2025年7月〜2026年3月、全国11都市を巡回する大規模IRツアー。  
  • 櫻井英明氏(ラジオNIKKEI「ザ・マネー」木曜パーソナリティ)と小澤京子アナが進行役を務め、各地で注目企業のプレゼンを紹介します。

 IRセミナーというと堅苦しい印象がありますが、このツアーでは櫻井氏の辛口かつユーモアを交えた質問が、経営者から“生の声”を引き出してくれるのが大きな特徴。

会場に行った人だけでなく、音声配信で聴く人にとっても楽しめる構成になっています。

  • 活用法  地方開催が多いため、実際に参加するのは難しい投資家でも、ポッドキャストを通じて 「日本各地での企業IR発信」 をフォロー可能。  
  • 複数回聴くことで、企業ごとの“語り口の違い”や“強調するポイント”が見えてくるのも学びどころです。

✅ ポッドキャストの最大の魅力

  • 行かなくても聴ける
  • 聞き逃しても繰り返し復習できる
  • スマホ一つで、通勤や家事の合間に“ながら聴き”できる

つまりポッドキャストは、IRイベントに参加できない投資家を救う「耳の武器」

現地参加と同じ空気感を共有できるだけでなく、自分の生活リズムに合わせて効率的に情報収集できるのです。


兜町カタリスト:櫻井英明

出典:ラジオNIKKEI

ここで触れておきたいのが、「ジャパンツアーIR」の顔ともいえる 櫻井英明氏

  • ラジオNIKKEI「ザ・マネー」木曜パーソナリティ
  • 通称“かぶてつ”の愛称で知られ、辛口コメントと歯に衣着せぬ分析で人気
  • 数千社規模の企業取材をこなしてきた、まさに現場主義のフィールドワーカー

櫻井氏は「株は現場で起きている」という信念のもと、実際に企業を訪問し、社長や社員の声を聞き、現場の空気感を投資家に伝えることを大切にしています。

単なる決算数字ではなく、経営者の表情や言葉の力強さにこそ投資のヒントがある、というわけです。

この“フィールドワーク型アナリスト”が進行を務めるからこそ、ジャパンツアーIRは臨場感があり、投資家にとって聞き応えのある企画になっているのです。


ジャパンツアーIR 2025-26 スケジュール

  • 仙台(7/12)
  • 富山(8/23)
  • 広島(9/6)
  • 長野(10/11)
  • 札幌(10/25)
  • 熊本(11/15)
  • 高松(12/6)
  • 福岡(2026/2/7)
  • 大阪(2/21)
  • 長岡(3/7)
  • 名古屋(3/20)

各都市で注目企業が登壇し、業績や展望をわかりやすく解説。

さらに質疑応答の時間も設けられ、個人投資家が直接質問できる貴重な機会となっています。


まとめ|“行けない”投資家こそ、ポッドキャストでIRを

IRは「投資家と企業をつなぐ窓口」であり、未来の投資成果に直結する大切な情報源です。

しかし、全てのイベントに現地参加するのは現実的に不可能。

だからこそ、ラジオNIKKEIのポッドキャストを活用すれば――

  • 行かなくても聴ける
  • 聞き逃しても復習できる
  • 経営者の声をいつでも手元にストックできる

まさに「新時代のIR活用法」といえるでしょう。

投資家に必要なのは、数字を追いかけるだけでなく、経営者の言葉を感じ取ること。行動に移せなくても、“耳で参加”することから新しい投資のアイディアが生まれます。

👉 企業IRは、これからは ポッドキャストで聴く時代

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